【2月の値上げ】その「時短」は利益に見合っていますか?
いま見直すべき「手間のコスト」と経営の防災
「今月もまた、仕入れ値が上がったな……」
2月の値上げ対象は食品全体で674品目。今回の波には、飲食店経営において見逃せない特徴があります。
2月の値上げ対象は食品全体で674品目。今回の波には、飲食店経営において見逃せない特徴があります。
それは、調味料だけでなく「冷凍食品」や「加工食品」が中心であるという点です。業務用のポテトやソースなど、日々のオペレーションを支える食材の値上げが、どのように利益を蝕むのか。そして、この局面を乗り越えるための「数字の防災」について考えます。
「便利さ」の代償が利益を圧迫している
冷凍野菜や業務用の調理済みソースは、忙しい現場を回すための生命線です。これらは単なる食材ではなく、皮むきや煮込みといった「手間(時間)をお金で買っている」状態と言えます。
- 以前: 人件費をかけるより、加工品を買ったほうがトータルで安い
- 現在: 値上げにより、店で作るよりもコスト高になっている可能性
怖いのは、「いつも通りのオペレーションだから大丈夫」と思い込んでいる間に、チャリンチャリンと利益が削られていくことです。
今こそ「コストの棚卸し」を
単に値上げを受け入れるか、価格を上げるかの二択ではありません。今こそ、「その手間を省くためのコストは適正か?」を再計算するタイミングです。
1. FLコストでの再比較
例えば、値上がりした業務用ソースと「店で作る場合」を改めて比較してください。もしアイドルタイムにスタッフの手が空いているなら、自店調理で原価を下げられるかもしれません。
2. 「あたりまえ」の見直し
これまで慣習的に選んできたグレードや商品を一度リセットし、ゼロベースで選定し直す勇気が必要です。
数字に強くなることが、一番の「防災」
地震や台風への備えと同様に、経営にも外部環境の変化という災害への備えが必要です。その最大の防御壁となるのが、他ならぬ「数字」です。
どんぶり勘定のままでは、値上げラッシュという荒波に飲み込まれてしまいます。1円単位のコスト構造に敏感になることこそが、店を潰さないための最強の「防災訓練」なのです。
2月の値上げは、経営の足腰を点検する良い機会かもしれません。今夜、発注書を見返して「見直せるコスト」を探してみませんか?
